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 第二回ディーゼルエンジン機の集い11月23日
写真1 「スイートピー」のエンジン調整 持っているのは永友さん。

写真2 OS48サーパス4ストディーゼルを始動する才川知利さん。

写真3 中山さんのア−ビン0,5ccディーゼル機

写真4 永友さんの「ピクニックJr」


 11月23日は暖かい晴天に恵まれディーゼルの愛好者が集いました。参加者とその機体を紹介します。

上戸さんはENYA06リード弁ディーゼルを積んだ「スイートピー」とKO15ディーゼルの「S67XA」の2機です。両機ともいわゆるゴールデンエイジR/C機でエンジンもその頃の古い型ですが、どちらも良く飛びました。ことにKO15は実にパワフルで今日の同クラスグローエンジンにもひけを取りません。両面排気特有のカン高い排気音はノスタルジックな雰囲気十分でした。一緒に参加された永友さんはENYA11CXDの「ピクニックJr」で、今見ると胴体が大きく感じられます。 佐藤哲司氏はネットオークションで入手したENYA15ディーゼル1型付きの「ポンコツ号」を持参しました。これにはスロットルがありません。中古ですから少し始動しにくかったものの、パワーは十分で、みるみる高度を取りました。お友達の山内さんは佐藤氏製作の「イエロッピー」にENYA11CXDを積んで参加されました。これはバランスの良い軽量機で、低回転でも速度が出そうです。 前回も参加の中山精治さんはア−ビン0.5ccの紅の豚「フォルゴーレ号」のセミスケール機でしたが脚が無いので飛行しませんでした。 競技フリーフライトのベテラン鈴木俊和氏は自作の「ラピタ」機にMPJet0.6cc、初めてのラジコン機だそうで、紙張りド−プ仕上げの200gの重さですからエンジン停止後はサ−マルをつかんでいました。 模型店を営む知野さんは、古崎改造によるサイト−FA56F 4ストロークをサンダ−タイガー社製「カブ」に搭載しました。これは先月の長野ラジコン祭りにも出た機体です。ペラを少し小さくして回転を上げたところ、3回目ぐらいの飛行でクランクシャフトが折れました。調べてみるとタイミングギヤをシャフトに引っ掛けている、打ち込みロールピンのところで折れていました。ディーゼル特有の衝撃的な燃焼荷重による疲労破断のようです。無理を承知でディーゼル運転させているのでこういうことも起こります。

 ベストサウンド賞は、12票中9票を古崎のRP702号が取りました。この機に載せているENYA35-4Cディーゼルのポコポコいう低速回転音が絹張り翼に響いて見学者に喜ばれました。

 当日は東条ショップの炊き出しサービスや桑原氏による ENYASS25ディーゼル公開運転、哲司氏のC/LF2Bデモ飛行や知野氏によるオートジャイロの飛行などありまして、参加者一同大いに楽しみました。

 飛行後排気オイルがべったり付くディーゼルエンジンですが、第一次世界大戦当時の飛行機は皆こうでしたし、現代ハイテクに依存するお手軽パワープラントより、人の感覚に訴える素朴なオペレーションの中に模型飛行機の根源的な楽しみがあると考えるなら、ディーゼルエンジンの魅力が広がって行くことでしょう。
 記念撮影
写真5 飛行直後の「イエロッピー」11CXD 排気オイルはディーゼルの真実。ル機

写真6 飛行後の「S67XA」 両面排気なので両翼に排気がかかっている。

写真7 「S67XA」のKO15Dは懐かしのチョーク弁。

写真8 鈴木さんのオールドタイマーF/F機 FP15改造ディーゼル。


写真9 「ラピタ」機の発進
  
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模航研  長野県小諸市大字諸308-1