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 ディーゼルエンジン機の集い  2005年6月11日
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写真1 松本から参加した関森さん

写真2 永友さんとSS25D付
東京エコー号絹張り機

写真3 鈴木さんの新作無尾翼機

写真4 永友さんのオリンピア号。市販のディーゼルヘッドを取り付けたFP10

写真5 MAXIM燃料発売元、桑原氏のENYA41-4cD付きレイジータイガー

写真6 模航研がリストアした
旧OS-8型スパーク
イグニッションエンジン

 関東地方が梅雨入りしたこの日は、朝方、小雨もようで蒸し暑くエンジンがヒート傾向でした。このような時は圧縮は高めにしてニードルを開くようにします。今回はラジコン技術誌の取材がありましたので、参加者の楽しみ方を紹介します。

 上戸氏永友氏組は1960年代の設計による機体を雑多なディーゼルで飛ばしています。この時代の飛行機は無理なく飛ぶような設計がなされているので、エンジンパワーに頼ること無く空力安定的に飛んでいます。いわゆるシングルチャンネル機のゆっくり飛びなのですが、ピクニックJr.号が低空旋回するのを土手の上から見ていると、これまで気が付かなかった美の瞬間を感じました。彼等の機体は古い図面から再現自作する労作で、絹張り機もあります。

 F/Fモデラーの鈴木氏は毎回繊細な機体で参加されますが、操縦することにこだわらないようです。今回の無尾翼機はフリーの状態では飛んでいるそうです。

 関森さんと知野さんは模型店主です。自店で販売している機体を主に飛ばします。自分達で率先して飛ばし、ディーゼル普及に貢献しています。関森さんはENYAの三種2ストディーゼルを比較的高速で使います。普通のサンデーフライヤーがディーゼルを使うとすれば、このような形態になると考えられます。知野さんのスローポーク号に使われている台湾製SH32模航研改造ディーゼルはほとんど無名のメーカーですが、ABCシリンダーピストンの出来は良く、取り扱い容易です。

 模航研客員研究員の滝沢氏には最新研究中のFS-48改造ディーゼルを飛ばしてもらいました。今回の目標はパワーと燃費向上を兼ねた低オイル燃料(8%オイル)試験です。キット改造の複葉機はもう7、8年年になりますが、実機F-1レーサーのように改造しながら使われています。パワー増加のためエンジンマウントを補強しました。尾島では特に速度が上がったためフルスロットルではエルロンフラッターが発生しました。毎回の飛行時間は搭載タンクの半分も使っていないのです。氏は他にPAW049付きの自作高翼機を飛ばしました。

 前回強風のため飛行できなかった中山さんのFS26ディーゼル機「スピーディービー」の飛行は印象的です。一種のスローフライトですが、ファンフライのようなエンジンパワーの推力頼みと失速を利用した演技的な飛び方でなく、失速させないロールとループを組み合わせた「木の葉落とし」的な飛びで、モーグルスキーのような印象があり、かつ、甲虫が飛ぶ姿のようでもあります。空力的な言い方をすれば、大直径プロペラがスロー回転でも翼面、舵面の気流剥離を防いで、極端な低速飛行と良好な操縦性を維持している。となりましょうか。読者にはぜひ見ていただきたいものです。(写真はディーゼルエンジンの集い4参照
 
昼頃から雨が上がって空気が乾いてきました。気温もあがらずサーマルも発生してエンジンが良く回る気象になりました。こうなるとニードルを絞れます。古崎のENYA049模航研改造ディーゼル付きのRP-702号は上空でエンストするとサーマルを掴んでゆっくり降下してきます。上戸さん、永友さんには好評でした。

 Uコンモデラーの佐藤哲司氏はいろいろなエンジンに自作のディーゼルヘッドを取り付けて持って来ました。機械設備が使える環境にいれば楽しい仕事になります。お友達のUコンモデラーと参加されました。彼等は滑走路の隅でディーゼルUコン機を飛ばしていました。塩谷さんの話では旧ENYA15ディーゼルの部品もまだあるそうです。

 関東地方の集まりなので必然的にENYAディーゼルが多くなります。そのうち関西からOS15ディーゼルを持った人が来られると楽しいのですがね。
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写真7 知野模型さんとスローポーク

写真8 エンジンを手にする
佐藤氏のテント

写真9 同氏のボクサーヘビー号Uコン機。エンジンは秀和工業製15に自作のディーゼルへッドを取り付けたもの

写真10 佐藤氏の「ポンコツ号」
を見る上戸さん

写真11 滝沢研究員の複葉機

写真12 新発売のENYA41-4c
ディーゼルを回す塩谷専務

写真13 同エンジンを操作する
ラジ技の西沢編集長
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模航研  長野県小諸市大字諸308-1