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試運転中。 |
1940年代の米国製ディーゼル「ドローン」は独特の王冠形固定圧縮ヘッドで有名です。ネットオークションで入手できたので調べてみました。
使い方については「モデルエンジン、ガイドブック」に記述があるので引用します。
『固定圧縮比のディーゼル、たとえばドローン-ディーゼルの場合、点火時期は燃料によって調節され、圧縮比は18:1に固定されています。燃料はエーテル75%、♯20モビール油25%の簡単なフォーミュラで、ニードルバルブの調整が、従来のエンジンとはまったく反対な点が変わっています。ニードルバルブをリーン気味に開いて、チョークしてからクランクすると、エンジンはスタートして低速で白煙を出しながら回転します。薄すぎる場合には、ノッキングを起こします。ニードルを徐々に開いて行くと、次第に回転が上がり、ある点をすぎると、下降して停止してしまいますから、できるかぎり多量の燃料を完全燃焼する点を見つけます。慣れてしまうと、非常に容易で取り扱いやすく、おそらくこの形式が、もっとも簡単なモデル-
エンジンではないでしょうか?』
実際に回してみると、上記のような性格で、ひまし油やナイトレイト入りの高速用燃料ではノッキングを起こして回転が伸びません。鉱物オイル燃料と「MAXIM」を混ぜ合わせたものが調子良く、京商11-8を5400rpmほど回し、スローも2300rpmぐらいで安定して回りました。前のオーナーがENYA09のスロットルを取り付けていて、そのままエアブリードネジを全開にするだけで好調に回ります。また、古い米国製なのにメインベアリングが12-28mmのメートル規格で、おかげで容易に交換できました。
発売当時はラジコンが普及しておらず、Uコンスタント機に使われたそうです。しかし、今日ではオールドタイマーラジコン機に好適です。
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