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ENYA15IIIディーゼル        2005年7月


運転中。再始動にはかなり多量の排気プライミングが要る。
 神鳥谷(ヒトトノヤ)の鈴木さんから依頼されてUコンラットレーサー用に製作しました。元になったエンジンは、御本人が昔、Uコンで使っていた中古品です。このような場合普通はエンジン調整運転はしないのですが、今回は技術的なデータを取るために少し慣らし込みました。
 このタイプのエンジンは鉄のピストンが運転時に膨張してクリアランスが小さくなるので、ていねいなブレークインが必要です。また、レースには比較的直径の小さいプロペラを使いますからピストンが固いと始動できなくなります。もし、クリアランスを大きくするためにラップやホーニングをすると全く始動できなくなりますから、性能維持のためにはブレークインするしかありません。
 ディーゼルにすると10000rpm付近のトルクが向上するので大きなプロペラが使えます。このエンジンの場合は7-8半を10400rpm以上回しますから、機体重量400g以下で作れば10周ラップ30秒を切れる勢いです。ただ、エンジンの特性から燃料のオイル分は減らせず、ひまし油28%以上必要です。

ENYA15III模航研ディーゼルとラットレースプロペラ。 3ピースのディーゼルヘッド。デフレクターが入る溝が設けられている。


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模航研  長野県小諸市大字諸308-1