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21CXと45CXディーゼル |
お客さんの依頼でENYA 21CXをディーゼル化しました。塩谷CXシリーズは肉厚スリ−ヴとしっかりしたクランクケースが特徴のAACエンジンですが、グローの場合は運転温度に過剰に反応して不調になる場合があるためあまり使われていません。
模航研改造品(写真参照)ではピストンを再加工してシリンダーの熱膨張に対応できるようにしているため一旦暖まると調子良く回せます。と言うのは、AACエンジンの場合は運転熱によってピストンクリアランスが大きく変化し、不調になる場合があるからです。CXシリーズではシリンダースリーヴとシリンダーブロックとの隙間が製造の都合上大きいため、運転中はどうしてもスリーヴ自体が広がってボアが大きくなりますから、これに対応してピストンを太らせるようにすれば圧洩れがなくなってうまく回せる訳です。
始動直後はまだピストンが太っていないので低圧縮傾向になりトミーバーを締めたくなりますが、十分に煖機すると圧縮が戻って来るので、その時点で圧縮調整するようにします。
21CXはいいのですが、45CXではピストンよりスリーヴの膨張が大きい傾向で調整しにくくなります。それで、ストックパーツのフィン付きヘッドのなかにカウンターピストン付きボタンヘッドを圧入しました。
21CXは好調なのでそのうち商品化したいと思います。
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