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1 運転中のENYA29模航研ディーゼル。 |
B級ティームレーサーに使えないかと思って試作しました。このモデルは丈夫とされた塩谷エンジンの代表格で、プレーンベアリング仕様ながらクランクシャフト径1/2インチ(12.7mm)クランクピン径1/4インチ(6.3mm)と太く、ディーゼルの強い爆発力に適しています。
旧型なのでデフレクター付きの鋳鉄ピストンが高級鋳鉄製のスリーヴに合わされています。鋳鉄シリンダーは10000rpm以下で使っていれば高い耐久性があります。
このエンジンは対向掃気ですので、デフレクターの逃げ溝をカウンターピストンに設けなければならず、その分圧縮が上げられません。12000rpmぐらいが限界です。
ひまし油燃料を使ってブレークインをしなければなりません。古い設計なのでエンジンが掛かるまでに大汗かきました。30分ほど運転してから回転を計ってみると、APC9-10で8200rpm。9-7木ペラで10100rpm。11-6.5で70000rpmですからレーサーには9-8ぐらいが良さそうです。また、ニードルヴァルヴのテーパーの関係で、ディーゼル燃料でのニードルセッティングが微妙ですから実際に飛ばす時にはベンチュリーを手直しするかもしれません。慣らし上がれば始動性も良くなります。 |