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ディーゼルエンジンの使い方 ENYA41-4C   2005年 6月

基本編

1 ENYA41-4Cディーゼルエンジンと付属品。
 写真1はエンジンと付属品を箱から出した状態です、プッシュロッドカヴァ−パイプとロッカーアームカヴァ−が付けてありません。長ネジプロペラナットとプロペラワッシャ、それにリン青銅とアルミのヘッドガスケットのおまけが付いています。

 燃料はMAXIMディーゼルフュールが指定されていて、圧縮はこの燃料に合わせてあります。付属の専用プラグはENYA3のコイルを抜いて穴を埋めたのもですから通電できません。グローエンジンとの違いを理解して取り扱って下さい。ディーゼルはピストン上死点手前では着火しないので早期点火はありませんし、前触れなくいきなり始動します。箱出し状態で普通に回せます。


始動方法

 ディーゼルを始動できないと言う話を良く聞くと、グローエンジンと同じことをしている場合が多いのです。普通グローエンジンでは飲み過ぎにして、ピストンリングの圧縮状態を作っておいて逆転慣性始動しますが。ディーゼルでは上死点手前では着火しないため、この方法では始動させられません。2ストロークと同様に上死点手前から左回りに強くクランクします。このとき加速が必要ですから、その意味でスターターを使えます。時計の二時の位置に圧縮を合わせておいて叩き付けるようにクランクします。チキンスティックでも効果的です。ニードル開度は2回程度にしておきます。スロットルは全開でも燃料を吸い込みますが、燃料はタンクからキャブへ常に導いてください。

 最初はタンクの位置を高くするか空気を吹き込んで燃料をキャブに供給します。これでクランクすると数回で始動します。掛ったらゆっくりニードルを絞ります。20秒ほど暖機運転が要ります。暖まってからニードルを絞り込んでピークを探します。暖機が不十分だとエンストします。最初はニードルを絞り込むとエンジンがカリカリ言うので甘めで運転します。ブレークインができあがるとカリカリ音は少なくなります。プロペラはMKの13-6が始動させ易いです。これで7000rpm以上回ります。
2 ヘッドビスの番号。
3 ヘッドネジの締め方。


応用編
  
 ディーゼルエンジンは点火栓がないかわりに圧縮を細かく合わせなければなりません。このエンジンではヘッドをはずしてガスケットの枚数で調整します。また、プッシュロッドパイプを組み込むためにも再組み立てしなければなりません。

 写真2にヘッドネジ番号をつけてあります。1番が長く、他は同じ長さです。プッシュロッドパイプを上下のOリングでうまく押さえ込んでから1番を軽く締めます。パイプがゴムから外れていないのを確認したら1番2番3番の三本だけを均等に締め付けて圧縮を確認します。次に。4、5番を取り付けて軽く締めます。締め付けトルクを合わせながら最後に全部を均等に締めるようにします。くれぐれも締め過ぎてはいけません。ビスをステンレス製に交換するとすこし強く締められます。


圧縮の合わせ方

 圧縮を合わせるためには運転してみて、高すぎるかちょうど良いか、それとも低すぎるか判断しなければなりません。
 高すぎる場合はすぐ始動できますが、ニードルを絞って行くとカリカリと言う金属音が強く発生し濃い煙りと廃オイルが真っ黒になります。低すぎる場合は始動性が悪くなりニードルを絞っても回転が上がる前にエンストします。ちょうど良い場合でも燃料によって変わるので少し高めにセットして、後はニードルを開き気味で合わせます。この変化はガスケット厚さ0,1mmで変わりますから、ガスケットは少なめにしておいてプラグのリーチを少なくするように合わせるのが実用的です。メーカーストックの状態ではやや高めですから、最初はプラグワッシャを追加してブレークインしてもいいです。最近のエンジンはブレークイン不要ですが、このエンジンは鉄のラップピストンですから、昔のように慎重にブレークインすると長もちします。

 回転数によって正しい圧縮の状態は変化します。工場出荷の状態では6000から7000ぐらいに合わせてありますから、プロペラによって回転を下げて使う場合はガスケットを追加し、上げて使う場合はガスケットを取り去ります。おおむね5000回転以下で使う時に0,1mm加え、8000回転まであげる時には0,1mm抜き取ります。全負荷状態の回転数が低くてもエンジンは回りますが、クランクピンの磨耗が早くなるので7000rpmぐらいをお勧めします。
 燃料によっても変わります。ひまし油が多いと圧縮が上がるのでニードルは開き気味になり、MAXIM 燃料など合成油燃料ではニードルを絞らなければなりません。

 模航研ではストックエンジンをマイナーモデファイした製品を¥35,000で販売しています。内容は、ステンレスキャップスクリューに交換してプッシュロッドパイプを組み込み、MAXIM燃料でのテストラン済み、それに模航研オリジナルのディーゼルプラグ付きです。このプラグは端面が窪んでいて実機ディーゼル機関の予燃焼室のような効果があり、150rpmぐらいアップします。
 
このエンジンの使い道など

 低騒音で高トルク、燃費がよいのでラジコンではゆっくり飛ぶ機体が適します。オールドタイマーレプリカもしくはヴィンテ−ジ複葉機などが良いです。クラシック調のスケールボートやタグボートの模型にも良さそうです。Uコンではトルク特性が面白いのでスタント機に使えるかも知れません。しかし、振動は大きくなるのでひとクラス上のラジアルマウントを使うか、機首部を補強する必要があります。

4 模航研調整済みのエンジン。キャップスクリューがステンレス
  になって、専用の黄銅プラグが付いている。
5 機体への搭載例。大きめなラジアルマウントを使い、
  調整操作がし易いようにむき出しになっている。


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模航研  長野県小諸市大字諸308-1