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 サンダータイガーF54S ディーゼル改造エンジン 2004年 6月
ディーゼル運転中。
 去る5月のディーゼルエンジン機の集いで、この型のエンジンを載せた同社のJ-3「カブ」をちの模型さんが飛ばしました。そのエンジンとは別に再度製作した同エンジンでディーゼルとグローの比較運転をしました。
 エンジンはディーゼル仕様になっています。具体的には、ピストンを再加工してラップタイプに直し、クランクピンの外周に鉄カラーを被せて、コンロッド側を7.3mmまで拡大してディーゼルの強い面圧に対処しています。また、ピストントップは0.5mm高くなっていてその分圧縮が上がっているわけです。キャブ径は4.7mmまで縮小して低速回転での安定性を良くしています。
 これでディーゼル運転するとグラウプナー14-11を13インチに切り詰めたプロペラを5400rpm回し、スローは1400rpmでした。
 ディーゼルである程度運転してピストンの当たりを付けた後で、グロー運転してみました。この場合はプラグをOS-Fに交換してニトロメタン3%入のひまし油燃料を使いました。すると、ニードルセットは半回転開かねばなりませんでしたが、最高回転はディーゼルより300rpm高く、スローも1700rpmで安定しました。仔細に観察すると、グロー運転の方が滑らかに運転(燃焼)しています。ディーゼル運転ではどうしても燃焼が荒れぎみですが、これは燃焼室の形がいまいちディーゼルには適していないものと推測されます。
同じエンジンでグロー運転した。
 してみるとディーゼルの利点は、始動にバッテリーが要らないことと燃費がいいこと、プラグ切れの心配がないこと、となり、グロー運転の利点はパワーがあることと言えそうですが、見えない利点としてディーゼルの始動では素直に始動するので、プロペラが飛び出す恐れはありません。グローではこの点注意が必要で、ダブルロックナットを使わねばなりません。
 ディーゼル運転用にエンジンを改良するとグロー運転しても調子よくなることが再確認されました。 新品のF54Sをディーゼル改造したエンジンの価格は¥30000です。


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