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1 分解 |
チェコ、モデラ社ブランドのMVVSエンジンです。以前から使っていますが、暖まるとコンプレッション抜けを起こすので修理しました。
調べると、カウンターピストンが緩くなっていて、別部品を製作する必要がありました。
このモデルは1980年代の製品ですからシリンダーとカウンターピストンはそれぞれ研磨仕上げで寸法を出してあります。そのまま選択組み合わせしたものですが、シリンダーのテーパーが比較的大きく、また、研磨砥石の目の粗さが残っていて、ラップ仕上げの組み合わせと比べると摩耗され易い状態でした。
鉄ピストンのMVVSディーゼルエンジンはこのようなトラブルを生じ易く,先日も2.5ccディーゼルのこの部分を修理したばかりです。
カウンターピストンはデンスバーD-4材(ダクタイル鋳鉄)から作りました。
製作のあらましです。
カウンターピストンは少し大きめに作ります。旋盤で0.01mmぐらい太く仕上げておいて外形ホーニングして寸法を出します。大きさは元の部品を踏襲しますが、日本の使用ではエンジンがヒート気味になるのでなるべく薄く仕上げて、放熱を良くする必要があります。 切断された部品はアンカーボルトを削ったヤトイにくわえてホーニングと燃焼室整形を行いました。 |