トップページヘ
OS099 両面排気 2007年3月

1 7-4ペラでの試運転
 OS099両面排気型は同社最古の09クラスエンジンです。オークションで入手しましたが今まで残っていたのが不思議なくらい珍しいもので、無論私も初めて見る物です。
 現品はドライヴワッシャとニードルヴァルヴが欠損していたので新規に製作しました。これは三原氏が小川精機に入社する前の設計ですから、その後のモデルとは大きく異なった設計になっています。シリンダーは二本のテンションボルトで留められている両面排気形式ですが、両面排気と言ってもフジ099のような3箇所の柱掃気ではなく、COX049のような変型シニューレ掃気方式ですから見かけよりパワフルです。
 状態が良いのでそのままグロー運転しました。OS-A3プラグ、15%ニトロ燃料を用いると7ー4ペラを9500rpm回します。始動性が良いのも特徴です。分解していませんが、裏蓋をはずすとCOXのようなスティールコンロッドと細いピストンピンが見えます。全体にスリムで、09級なのに70グラムしかありません。今日の設計から見ると行程容積の割に吸入系の容積が小さいので高速でのパワーは望むべくもないのですが、吸入力が強いので燃料タンクの液面変化には鈍感ではないでしょうか。
 そのうち古い設計の機体に使ってみたいものです。(写真4)
2 COX049との比較。 3 スクラップブックの資料によると1951年型とある。
4 1950年代の09級パワーで設計されたUコン機の図面。 「餃子型手作りマフ ラーを取り付けました。」

>>戻る

模航研  長野県小諸市大字諸308-1