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協和09 2006年 7月

1 自作排気制限板を付けての試運転。
 協和精機という会社については何も分かりません。筆者は中学生の時にこの09をUコン機に使ったことがあります。中古市場でも滅多に見かけませんが、ルディーさんの御好意で入手できました。
 今改めて見ると、オーヴァースクウエアから来るコンパクトなクランクケースはダイカストの行程がうまく打てていますし、クランクシャフトは8mmですが吸入孔がマル穴なので強度的に有利です。ディーゼル化の前に昔の音を思い出したくてグロー運転しました。

 ピストンのデフレクターが低いのでそのままディーゼルヘッドを作りました。燃焼室形状が良くないことは承知の上です。このハンディーを燃料で克服できるかどうか試したかったのです。
 回して見ると極端に着火性のいい燃料でないと回らないとわかりました。逆にいえば、いい加減なできのエンジンでも燃料技術でディーゼルになります。その配合はMD25と50/50を混ぜたものです。APC7-6をスロットル付きで9000rpmぐらい回せますが実用回転域は4000〜8000というところです。キャブレターはOSLA10 の物を改造しています。このキャブはいろいろ応用できて重宝です。
2 グロー運転。 3 英国の名門AM1ccとほぼ同サイズ。
4 スロットルを取り付けたディーゼル運転。 5 雑誌に掲載された広告。

6 欠けたピストンと折れたコンロッド。
  調整運転中に事故があり、ピストントップが欠けてコンロッドが折れました。くやしいから部品を作り直しました。ピストンはミーハナイト鋳鉄で作るのがセオリーですが、入手できないため市販のデンスバーD-4材を使いました。

 ついでにシリンダーをホーニングして真円度を出して、テーパーを設けました。そのため大幅に性能が向上してMK8-4ペラを9000rpm以上回せるようになりました。
7 ピストンの加工。 8 新たに作ったピストンとコンロッド

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模航研  長野県小諸市大字諸308-1