子供模型教室主催者のために 古崎仁一 |
A-教材機の選定を主催者が行う場合。
必要な道具や製作法のアドヴァイスができます。それに飛行調整の指導もできますが、市販品の模型キットを用いる場合は2時間程度では完成に至らない場合があります。
B-教材機の選定を古崎が行う場合。
製作時間に合わせた自主模型が用意できます。この場合飛行させる場所によっていくつかの模型が選べます。
大きく分けて、滞空型、速度型、室内機となります。また、グライダーとゴム動力飛行機があります。一般的に言ってグライダーは、いわゆる体育系。プロペラ機はどちらかと言うと科学教材系となります。
工作難度は、グライダー、速度型プロペラ機、滞空型プロペラ機、室内型プロペラ機の順にめんどうになります。飛行場所は、グライダーと滞空機が屋外(校庭)、室内機が体育館、速度機はどちらでも可、となりますが、グライダーと滞空機を体育館で飛ばす事もできます。ただしこの場合は面白さが半減します。
実際の工作について、飛行性能を保証しようとするなら子供の手だけにはまかされません。必ず大人の手助けが必要です。短時間でこの点をクリアーしようとするなら模型工作の心得がある大人のボランティアが子供7,8人にひとりの割合で必要になります。この点が普通の工作教室と異なります。
飛行会のありかた
大人の競技会ではないのですから水準以上によく飛ぶ必要はないのですが、子供達にはある程度の達成感を感じてもらいたいと思うのです。いままでは初めて模型飛行機を作る子供について述べましたが、なかには何度か模型に親しんでより良く飛ばしたいと思っている子がいるかも知れません。
実際の現場の様子しだいでは競技会をやった方が楽しいことがあります。つまり、熱心な生徒が多い場合はその意気込みを汲み取ってあげたいのです。
やりかたは各々の飛行時間を何回かに分けて計測し、良いタイム順に勝ち負けが決まります。このときに面倒がらずにひとりひとりのタイムを計測する事が肝要です。こうすれば、例え優勝できなくても子供達は満足できるものです。
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