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 子ども模型教室
  川上村 図書館   2006年 2月18日
当日の課題機。

このキットのプロペラ部品とスチレンペーパーを使う。
 川上村は全国に知られた高冷地レタス産地です。夏場は猛烈に忙しく、地域のイヴェントは冬に集中するのだそうです。今回は図書館の企画である「模型飛行機工作」に呼ばれました。
 会場の図書館のエントランスホールは高さ30mぐらいある吹き抜けのドームになっていて小型のインドア機も飛ばせそうです。持って行ったライトプレーンは小さく旋回するように調整してあるので、工作にかかる前に飛ばしてみせると皆感心していました。
 主催者は過去にも模型飛行機教室を行ったことがある理解ある方々です。そのためか、参加した子どもの中にはライトプレーンを作ったことがあるという子が3人いました。しかし、スチレンペーパー飛行機を作るのは初めてで、図面寸法を写してスチレンペーパーを切り出すのには手こずっていましたが、大人の手助けもあって比較的短時間で完成できました。
 何人かの子どもは完成させると、駐車場で熱心に飛ばしていました。狭い場所でしたが屋外飛行は面白く、中には小さなサーマルに乗った飛行もありました。
 
 当日の機体は市販のキットをベースにして、「良く飛ぶ」ように改造された設計のものを図面から作るため、製作がやや困難で、低学年の子どもは保護者と一緒に参加させるよう頼んでおいたものの実際には親が来ないケースが多く、こうなると相当手間取ります。
 子供達が集まるイヴェントで模型飛行機を作らせたいと考える関係者も少なくないと思われますが、このことが難点で躊躇されるのでしょう。
 例題機はなるべく簡素に、しかも良く飛ぶように考えられています。この場合の「良く飛ぶ」とは滞空時間が長いと言う意味でなく、少ない巻数でも上昇パターンが取れると言う意味です。ほとんどの模型教室会場は狭い飛行空間しかありませんから、飛び過ぎると別な問題が生じます。また、子ども達はよほどの経験者以外ゴムを十分巻くことができません。彼等は300回巻けと指示してもまずやりませんし、同様に、どんなに投げてはいけないと言っても必ず投げてしまいます。これは聞き分けの無い子というのではなく彼等の価値観に基づいた行動ですから、少しだけ巻いたゴムで発航時に投げ上げてもちゃんと飛ぶ飛行機を与えるべきで、実際この点では成功しています。

1 製作開始。

2 スチレンペーパーの切り出しには片刃のカミソリを使う。

3 そろっての発航。

4 この子の機体がサーマルに引っ掛かった。

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模航研  長野県小諸市大字諸308-1