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 子ども模型教室
こども模型飛行機デザインコンテスト 2007年 1月
 航空協会のデザインコンペに応募するために製作しました。

 こども模型教室で使う課題機は、製作し易いことはもちろんですが、成功体験を与えるためにちゃんと「飛ぶ」ことが重要です。子供達の感覚では、これは長い時間飛ぶよりカッコ良く飛ぶ方が「良く飛ぶ」と言うことになるので滞空性能を向上させる設計より最小限の調整で上昇パターンを安定させる設計が求められます。

 この目的のためにはアメリカSIG社の赤い5.5インチプラスチックプロペラがいいのですが
応募規定で国産プラスチックプロペラと国産ゴムを使うように求められているため、そのパワーソースに合致するよう設計しました。

 ダイヤ印の12センチ青ペラと1ミリ厚のスチレンペーパーを用います。考え方はハンドランチグライダーのセッティングです。すなわち高速で上昇して上がり切ったところで「返り」グライドに入るというパターンです。このプロペラと国産3ミリゴムの組み合わせは、巻き込んだときの機速変化が大きくて縦の安定がとりにくく、いくつも試す必要がありました。

 ゴムが新しくてトルクがある間はオーヴァースピードで宙返り上昇になり、ゴムが伸びるにしたがって旋回上昇に移るようになっているので調節する場合はダウンスラストを与えるようにします。
 こども達は発進させるときにどうしても投げてしまうので高速上昇型の設計が適します。
この設計ではプロペラの特性に機体寸法を合わせざるを得なかったため、各部の寸法が半端な数字になってしまい製作時の指導がやりにくくなります。この点では、丸まった数字の寸法で設計された機体を、機速変化が少ないSIGのプロペラとFA1ゴムで飛ばすようにしたほうが都合良いと思われます。

日本航空協会 こども模型飛行機教室「機体デザインコンテスト」

2005年より全国展開しております「こども模型飛行機教室」にふさわしい機体のデザインを募集します。
青空に高く舞い上がる模型飛行機、夢中で飛ばすこども達の歓声。
その光景にあなたのデザインした模型飛行機を飛ばしてみませんか。

なお、応募は1人1作品のみとする。また、応募作品は返却しない。
全長及び全幅は400mmまでとする。動力は国産市販品ゴムとし、胴体に内蔵しない。また動力ゴムの重量は3グラムまでとする。プロペラは国産市販品、直径は180mmまでとする。主翼、尾翼、胴体等は紙、スチレンペーパー、軽量木材等を主材料とし、金属、FRP、カーボン材等の使用はできない。
基本性能小学校3年生以上の小学生が、60分以内で製作出来、屋内外にて手巻き200回で10秒以上飛行する機体。

知的財産権等
入賞機体の知的財産権等は「こども模型飛行機教室全国推進委員会」に帰属する。



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模航研  長野県小諸市大字諸308-1