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1/2A(ハーフエー)プロフィール
     プロトスピード競技
2008年7月

20年前の機体
  これはアメリカで行われているUコンスピード機の入門クラスです。簡単な機体で初心者でも参加できるという建前ですが、実際には相当な高いレベルになっています。

 これを、日本でも、またやろうということで紹介します。飛行の様子はこちらに出ています。

 模航研で大会を主催する時はより多くの人が参加できるように、以下の4クラスを設けます。マフラーは原則不要ですが、場所によっては必要になります。

 機体の設計は限られた大きさの中で空気抵抗できるだけ小さくしなければなりません。胴体の形状抗力を小さくするのはもちろんですが、それ以上に、翼と、縦の釣り合いから来る、合成される抗力を小さくしなければなりません。重心を前に置いて尾翼を小さくした設計や楕円翼を用いて誘導抗力を最小にする設計などありますが、アメリカの機体は案外無頓着なものが多いようです。

 模航研ではキットを出す予定です。規定は何回かの競技後に見直されます。

パイロンを用いて飛ばす

タンクやベルクランクの様子


 規定
1 オープン級 (0.25mm、11.37m、14周)
 エンジン排気量は0.07立方インチまでとして、安価なサンダータイガーGP07を使えるようにしている。他にCS061、サイクロン1ccなど。自作および部分自作エンジンもOK。
 エンジン改造は認められるが、GP07のシリンダーをサイクロンに組み込むようなハイブリッド化は認められない。キャノピーは透明でない塗装型でも良い。

2 ディーゼル級 (0.25mm、11.37m、14周) 改造ディーゼル可。
 07以下のディーゼルエンジンを使う他は上記と同じ。使えそうなエンジンはCS061ディーゼル、GP-07改造ディーゼル、MPJET061ディーゼル、ENYA06二型ディーゼル、など。

3 ヴィンテージ級 (0.25mm、11.37m、14周)
 1960年以前に市販されていた1cc以下のディーゼルまたはグローエンジンを使う以外は同じ。改造可。クランクケース(シリンダーブロック)以外の部品をそっくり作り直すのは良いが、あくまでも1960年の技術水準であること。つまり、ABCシリンダーやシニューレ掃気ポートは認められない。ただし元のエンジンがセミシニューレ型であれば、同様なポートは認められる。このクラスに限って燃料は30%ニトロ含有を上限とする。(グローエンジンのみ)。キャノピーは透明でない塗装型でも良い。

 使えるエンジンについて
 ENYA06一型グローまたはディーゼル。ENYA049。OKcub049グローまたはディーゼル。バルビニB38ディーゼルまたはグロー。COXサーマルホッパー、スペースバッグ。KO049ディーゼル。McCY049ディーゼル。AM-10。MVVS1cc。ED,Bee。PAW-80ディーゼル、など。

 (注記)同型のCS製レプリカエンジンは使えるが、OSmax-6やENYA06 二型、COX-TD051などは使えない。(オープン級扱いになる。)

4 AMA級(0.25mm、12.8m、10周)
 アメリカと同じ規定。エンジンは0.050立方インチ(0.819cc)以下。ラインの径は0.010インチ、長さは42フィートの2ライン。メートル法では0.25ミリ、12.8メートルになり、周回数は10回、1/2マイル飛行分を計測する。記録は1800÷(秒数)×1.609=Km/hと換算する。
 ちなみに、AMA記録は115マイル(185km/h)と、とても速い。エンジンはCS049が多い。


1機体規格(AMAによる)

機体の規格
 最小翼幅14インチ(355mm)複葉機は12インチ
 最小翼面積45平方インチ(2.9dm)
 最小胴体長12インチ(305mm)
 胴体の側面形は実機を模したもので、透明なキャノピーを持ちV形尾翼か垂直尾翼を持っていること。
 無尾翼機は実機のスケール機以外は許されない。
 固定された2輪式の脚を持ち、最小7/8インチ(23mm)のタイヤを横に少なくとも直径の二倍分以上離して取り付ける。

胴体の最大厚さは1/2インチ(12.7mm)

 エンジンは胴体の外側に完全に露出させたサイドマウントに搭載し、いかなる形式の排気管も取り付けてはいけない。最大行程容積は0.0504(0.826cc)立方インチ以下。

 燃料タンクは胴体の外側に露出して取り付ける。シリンダーのフェアリングになるような形にしては行けないが、タンクそのものの後ろにフェアリングを設けるのは良い。

チークカウルの最大厚みは3/8インチ(9mm)で、長さはドライヴワッシャから主翼付け根の翼弦の25%までで、整形してよい。

 操縦装置は外装の2ライン方式で、ラインは0.010インチ径、長さは42フィート、プルテストは32G。
計測はスタートから10周で、1周半以内にパイロンに手首をのせなければならない。


補記
 AMA級以外の級では以下のように変更する。

エンジンサイズ(別記)、その搭載法はラジアルマウントで正立や倒立にしても良い。この場合のチークカウルの厚みはラジアルマウントの幅までとする。塗装キャノピー可。

ラインは0.25mm、11.37m、14周。より線は0.33mm。プルテストは一律9Kg

 その他の機体規格は同じ。飛行環境によってはマフラーが必要になる場合もあるが、その場合AMA級は競技不成立となる。

 複数級にエントリーする場合、エンジンを載せ替えない限り同じ機体でエントリーできない。(例えばバルビ二B38エンジン搭載のままヴィンテージ級とディーゼル級へのダブルエントリーはできない。)競技の場合は時間を限ったラウンド制にする。

 その他、細かいことはその場の決めごととする。
最小サイズのベルクランク 脚の一例


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模航研  長野県小諸市大字諸308-1