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ノスタルジアスピード OS MAX15 A級機の製作 2006年7月
1 改造されたMAX15とOSスピードパン。
 コントロールラインスピード競技とは別に、昔のエンジンをもう一度スピード機で飛ばしてみたくなりました。同じ型を昔、FAIスピードで飛ばしたことがあります。それから三十数年もたっているのですから同じことをくり返すのではありません。
 このエンジンは元々スポーツタイプの安価なものですから高速回転での高出力は期待できません。当時はストレート燃料で回したせいもありますが、市販されていたスピードプロペラではエンジンが全く回らず(連続運転すらできない)やむを得ず小さく削って使っていました。そうするとエンジンはそれらしく回るのですが、てんでスピードになりません。それで、あるとき小川精機の常務(当時)澤田氏に、「プロペラを削るよりそのままのサイズを回せるエンジンを作ればいいじゃないか。」と意見具申したところ一笑に付されたことがあります。


2 昔、市販されていたOSスピードプロペラ。
 そんなこともあって、今回の最大目標は「小さいプロペラは使わない」ことです。ネットオークションでエンジンを入手して今の技術でスピード用に改造しました。その内容は、ピストンのデフレクターを取り去って掃気ポートに上向き角度を設けます。フラットトップピストンに合わせてヘッドを作りましたが、プラグは普通のものを用いています。これで所定の性能が出せない場合はレーシングタイプのプラグに合わせてヘッドを再度造り直すかも知れません。燃料はいいものが市販されているので選択に不自由しません。飛ばしながらグレードを上げて行けば済むことです。

3 コピー図面
  機体の選定は、三原一宏氏の「CRAZY BIRD」シリーズの図面がエアロモデラー年鑑に出ていますから、これを参考にしました。オリジナルは2ライン方式ですが、私はモノラインコントロールが好きですからそれに変更します。翼は0、3mmのアルミ(2024-t3)板を曲げて作ります。これはねじり強度がバッチリ出ますが、胴体取り付けなどの後加工が結構めんどうです。尾翼は小さいので、つい航空ベニヤを使いたくなります。しかし後で必ず反ってくるのでここは良く乾燥させた柾目の朴板から作らねばなりません。
4 アルミ板の曲げ加工1。 5 アルミ板の曲げ加工2。
6 接着技術に自信がないので沈頭鋲を打った。 7 尾翼のかんな掛

 しばらく止まっていた製作を再開し完成に至りました。アルミ翼にモノラインユニットを取り付けるにはスパーやインナーラインガイドなど手間がかかります。一旦考えはじめるとそこで手が止まってしまうのです。

 製作と平行してエンジンのブレークインやダリーを作りました。鉄ピストンエンジンをスピード用に仕上げるには念入りな試運転が必要です。普通の使い方ではトルク低下が感じられる程度まで回し込まなくてはなりません。こうしないとスピードプロペラを安定して回せませんから、この辺が、スピード機に挫折していった多くの人たちに共通する理由と思われます。

8 塗装前の様子。 9 塗装前の様子。
10 配色はエンジンの箱をイメージした。
 燃料タンクはクランクケースプレッシャー型で容量は18ccです。これで運転時間は50秒ぐらいで、計測時間ぎりぎりです。スピード機の調整飛行は細かくニードルセットを行うので短時間で再飛行をくり返すことになり、少しでも余分な飛行時間は練習効率が悪いのです。

 飛行には0.35mmの15.92m単線を使います。機体重量が280g、速度は200km/h程度ですから予想される張力は6kg以下となり0.35mmワイヤーの破断限13kgを十分下回っています。

 私が愛用するロックオンダリーは離陸時に機体に抱えられて浮き上がるので、できるだけ軽く作らねばなりません。この点、オープン排気のエンジンでは全速スタートできますから有利です。

 同型のディーゼルヴァージョンも用意しました。競技目的のでないのでグローとの比較が目的です。エンジンと燃料タンクを積み換えれば同じ機体で飛ばせます。
11 カウル後部には冷却空気排出孔がある。 12 右側がディーゼル型。


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模航研  長野県小諸市大字諸308-1